赤ちゃんは意外と暑がり? でも油断はNGです
本人が暑いとか寒いとか口に出して言ってくれれば寒さ対策も簡単ですが、赤ん坊にそれを求めるわけにはいきません。
とはいえ、赤ちゃんの傾向は似ているところもあるので、それぞれの状況や成育の早さに応じて臨機応変に対応してあげることができます。
大事な我が子を寒さから守りましょう。
92:赤ちゃんの平熱はやや高い
生後1カ月を過ぎた赤ちゃんの体温は実は大人に比べてやや高め。37度を越えることも普通にあります。
さすがに38度を越えているような状態は医者に掛かったほうが良いですが、37度くらいで特に見た目に異変を感じないならば、特に心配する必要はありません。
このように高めの平熱なので、やたら厚着をさせると汗をかいて、あせもになったり、汗が蒸発して熱を奪い却って寒くなったりします。
赤ちゃんが寒くないようにと気を遣ったつもりが、逆効果になることも多々ありますので、厚着は控えましょう。
93:身体のサインから赤ちゃんの寒さを知る
赤ちゃんは当然口が利けません。周りの大人が赤ちゃんの発するサインを感じ取ることで、今寒いのか暑いのかを判断するしかないのです。
赤ちゃんの体温は高めなのに、それでも手足がやや冷たいままということがあります。しかし、これは別に気にするほどのことではありません。
ただ、血行が良くない場合、たとえば手足の血色がよくなかったり、唇が青くなっているならば、積極的に温めてあげてください。
また、腹部や背中に冷たさを感じる場合も同様です。
94:寝る時はスリーパーをフル活用
スリーパーとはいわば着る肌掛け。袖なしと袖ありがあり、また素材もさまざまです。綿ぶとんのような素材だと温かさも充分ありますので、スリーパーと薄手の掛け布団で温かくなれます。
足で布団を蹴飛ばしてもまだスリーパーがあるので身体を冷やすことはありません。
スリーパーを使うときは、布団を何枚も掛けないようにしましょう。暑すぎて汗をかいてしまいます。
また、寝る前に布団やスリーパーを湯たんぽなどで温めておくのも寝付きがよくなります。就寝中も湯たんぽを使うのは低温やけどの要因になるので、布団に入ったら湯たんぽは取り除きましょう。
あと、最も効果的なのは添い寝です。どうしても押しつぶしてしまいそうで怖い場合はやめておいたほうが無難ですし、なかなか熟睡もできませんが、同じ布団で寝れば赤ちゃんが暑いか寒いかは体感で判ります。
スリーパーのオススメアイテム
95:屋内で靴下は穿かない
基本的に大人より体温が高い赤ちゃんは寒さには「やや」強いもの。
大人がちょっと冷えるかも?と思える程度の温度が赤ちゃんには適温だったりするのです。
暖房をガンガン焚く必要はありません。無論極寒でいいわけでもないので、ほどほどに暖房を使用し、大人が着ている服の枚数マイナス1枚を目安にして、なおかつ室内では靴下は履かせなくてもよいでしょう。
気をつけておきたいのは、暖房の熱風を直接赤ちゃんにあてないことと、乾燥を防ぐこと。暖房を使用するときは加湿器を併用しましょう。
96:外出はベビーカーで
外出時は厚着をすることになりますが、薄手の物を重ね着し、上着で覆うようにします。暑いときは脱げて寒い時に着られるよう、自在にしておきましょう。
ただし、重ね着しすぎて、身体の自由が効かなくなっては意味がありません。手足がきちんと動かせる程度にしておきます。
また、抱っこひもやベビースリングは手足が冷えてしまうので、できれば外出はベビーカーで。膝の上にひざかけを載せておけば足も冷えません。
暖房が効いている車や電車での移動や、外出先が暖房されている場所である場合は、体温調節をまず念頭に。フリース素材は温かくて便利ですが、暖房下では暑く感じます。着せる、脱がせるを臨機応変にしましょう。